佐藤けんじ

佐藤けんじ 道南発、日本の未来。

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2008/4/9
迷走するガソリン減税と道路整備

新年度の始まりとともに、小麦などの穀物の値上げにより、家計を預かる人には「負担の春」になってしまいました。当然ながら減税の要望が強く、4月1日のガソリン税暫定税率失効を多くの人は「ガソリン減税」であると感じているのが実情でしょう。
このありかたについて考えてみました。

1.まず多くの人の実感が「ガソリンによる減税」なら、車を使わない人たちを含む「所得税減税」にしないと本来不公平です。

2.ガソリンの値段が大幅に下がることは将来も考えられないこ
とから、米国はトウモロコシ、ブラジルは砂糖きびからエタノールという代替エネルギー源をつくっています。穀物を燃料と食物で奪い合う事態が値上げの理由です。では日本はどうすべきでしょうか、家計は節約が基本。そして政府は代替エネルギー開発に資金をあてることが必要です。

3.ガソリン税の引き下げで家計は助かるけれど、車の走行距離は増え、ガソリンを費消し温暖化ガス排出により私達の環境が悪化してしまうことになります。誰もそんなことは望んでいないはずなのに、悪い結果につながるという、典型的な政策の失敗です。むしろ、低燃費車の取得・保有税を下げ、より環境に負荷を減らす誘導政策をとるべきでしょう。

4.道路事情といっても、誰しも自分の住んでいる周りしか知りえません。整備の進んだ「道路なんか当たり前」の地域で暮らす場合、住んでいないところの厳しい冬や雨の多い時期の実態など「安全の確保」がどうなるのかまでは、図りえないのです。
私達は、日本の道路整備は終わった、そんなところに住むなとは言えないのです。自分の住んでいる世界だけでなく、日本をよりよくする道路整備を進める必要はあります。

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